ありがとうのページ (平成29年度 2017年4月〜2018年3月)
1/26(土) 源流のつどい「御船の滝氷瀑ツアー」
井氷鹿の里から御船の滝までの約2.5qの雪道ハイキングは、途中いろいろな生き物やツララを観察して登っていきます。ツララたちはどれ一つとして同じ模様がないところが魅力的です。井氷鹿の里に戻ってからは、御船の滝のある井光地区のお母さん特製の団子汁や井光川の冷たくてきれいな水で育ったアマゴ、そしてシカ肉のバーベキューで暖まりました。最後に、川上村の誇る銘木、吉野杉で作られた木工品などの商品を賭けたビンゴゲームなどで大いに盛り上がりました。ご参加のみなさまありがとうございました。川上村の自然、文化、人にまた会いに来てください。そして、村内外から駆けつけて、お手伝いくださったボランティアスタッフ並びに、井光地区のご協力など多くの関係者のご協力のおかげでこの行事を実施できました。重ねて感謝申し上げます。
11/25(土) 源流学の森づくり
 寒くなると火が恋しくなります。しかし、源流学の森づくりでは、燃料の準備もまた自分たちの仕事です。大人も子供も一緒に頑張ります。間伐した木を小切りして軒先に積んでいきました。これでこの冬は越せるかな?
11/10(金)〜11(土) 関西電力労働組合森林ボランティア
 関西電力労働組合の本店地区と大阪南地区本部より、組合員さんがボランティア活動のために川上村へお越しくださいました。地域住民と交流したい、地域行事に参加したいという思いもあり、一日目は高齢化が進み、清掃が追い付かず困っている伯母谷区を訪ねて、家の周りに落ちた枝葉を片付けたり、溝に溜まった土を取り除いたり、崩れた道を補修したり、お手伝いしました。二日目は、一旦伐採された天然林を元のような森に戻すため、除伐や下草刈りなど、そして防鹿ネットの設置などを行いました。
11/3(祝) 水源地の森ツアー
 10月末に上陸した台風の影響により、いつものコースではなく、沢沿いの一部と明神滝へ行きました。この日はなんといっても川がとても綺麗!時折、散ったばかりの葉がくるくると流されていきます。滝の水しぶきが寒かったですが、とても鮮やかな紅葉も見ることができました。
10/1(日) 未来への風景づくり見本園草刈り
 森と水の源流館と「森づくり」をキーワードに交流している桜井市三谷のNPO法人山野草の里づくりの会の皆様、それに川上村で林業体験や間伐材の活用などで交流する学生さんの集まり「川上村木匠塾」の皆様も集まっていただき、総勢30人で作業を行いました。いつも大変な見本園の草刈もあっという間に終わりました。作業の後、白屋の自然観察と外来種の駆除に出かけました。ずっと頑張ってきたので、少し減ってきました。
9/30(土) 吉野川紀の川しらべ隊「喜佐谷のシダをしらべよう」
 講師に綛谷文清先生(しだとこけ談話会・日本植物分類学会会員)を迎え、吉野町教育委員会の協力で実施しました。「皆人の 恋ふるみ芳野 今日見れば うべも恋ひけり 山川清み」 (万葉集巻八 読人知らず)と万葉人があこがれた「吉野」の地、吉野町宮滝〜喜佐谷のシダを観察しました。参加者は、12名で大変熱心な方が多く、ちょっとした道のりでしたが、16科69種(雑種2種を含む)を観察することができました。見分けのつきにくそうなシダでも帰るころには少しは名前が一致してくるから不思議なものです。
7〜8月 かわかみ遊水フェスタ
 夏休みの宿題応援!ということで、サンキャッチャー、トランスパレントスター、昆虫図鑑、花の切り絵などを作るワークショップを開催しました。また、館内を見学しながら熱心にメモをとって観察ノートを仕上げてくれる子供達を見ながら、質問してくれてもいいのに?声をかけづらいのかな???と思っていました。
8/19(土) 源流学の森づくり・山野草の里交流会@桜井市
 昨年度に引き続き、大和川の源流で里山の保全活動に努める山野草の里さんと、吉野川の源流で天然林の再生に取り組む当館の源流人会との交流のため、桜井市三谷へ伺い、蕎麦畑の草刈りや畝作りを手伝いました。慣れない畑仕事にへっぴり腰だったのはお許しいただきたいところです。
8/12(土) 吉野川紀の川しらべ隊「身近な虫をしらべよう」
 森と水の源流館周辺で虫を探し、種類や特徴などを講師の伊藤ふくおさん(昆虫生態写真家)、古山暁さん(まくろみあ)に教えてもらいました。
結果
場所 川上村迫
観察した生き物 54種
トンボのなかま シオカラトンボ・ウスバキトンボ
バッタ・コオロギ・キリギリスのなかま エンマコオロギ・エゾエンマコオロギ?・モリオカメコオロギ・ショウリョウバッタ・ショウリョウバッタモドキ・イナゴの一種・マダラバッタ・オンブバッタ・クルマバッタモドキ・クサキリ(幼虫)・キリギリス・ヒナバッタ・シバスズ・ツユムシの一種・ウマオイ(幼虫)
カメムシのなかま マルカメムシ・シラホシカメムシ・ホソヘリカメムシ・ホソハリカメムシ・オオクモヘリカメムシ・モンシロナガカメムシ・ホソカメムシ
セミのなかま ミンミンゼミ・アブラゼミ・ヒグラシ・ツクツクホウシ・アオバハゴロモ
チョウのなかま ヤマトシジミ・ウラギンシジミ・アオスジアゲハ・ツマグロヒョウモン・キタキチョウ・イチモンジセセリ・クロコノマチョウ
ハチのなかま コアシナガバチ・キアシナガバチ・セグロアシナガバチ・トラマルハナバチ・クマバチ・エントツドロバチ・スズバチ・キイロスズメバチ
コウチュウのなかま オオセンチコガネ・スジコガネ・アオゴミムシ・アトボシゴミムシ・アオバアリガタハネカクシ・クロウリハムシ・ナナホシテントウ・ルリボシカミキリ
その他 ヨコバイの一種・アワフキムシの一種
8/5(土) 吉野川紀の川しらべ隊「水生生物をしらべよう」
AQUA SOCIAL FES!! Presents 〜吉野川環境保全プログラム〜きれいな吉野川を未来に残そう
共催:奈良新聞社 協賛:TOYOTA

参加者のみなさんと一緒に、吉野川紀の川源流部の支流、音無川で水生生物をしらべ、水質を判定した後、きれいな吉野川を未来に残すためにみんなでできることを楽しく学習しました。
結果 <午前> <午後>
河川名 (調査地点) 音無川 (あきつ橋)
時刻 10:20〜11:00 13:55〜14:15
天候
水温/気温 25.0℃/29.0℃ (10:20時点) 26.0℃/30.0℃ (13:55時点)
調査地点のまわり 渓谷
川岸の状態 右岸:駐車場 左岸:林
川幅 5m
調査場所 平瀬・淵
川底の状態 小石・砂
流れの速さ 緩やか
水深 10〜30cm
濁り
臭い
ゴミ
きれいな水にすむ生き物 10種
ヒゲナガカワトビケラ(10)・ヘビトンボ(7)・ミヤマカワトンボ(1)・クロタニガワカゲロウ(2)・ニンギョウトビケラ(5)・ミルンヤンマ(1)・サワガニ(3)・アブラハヤ(多)・カワヨシノボリ(多)・カジカガエル(多)
ややきれいな水にすむ生き物 8種
アメンボ(2)・コオニヤンマ(1)・コヤマトンボ(1)・クロスジヘビトンボ(1)・モンカゲロウ(1)・カワニナ(多)・カワムツ(多)・アカハライモリ(1)
汚れた水にすむ生き物 0種

とても汚れた水にすむ生き物 0種
目につく生き物 サクラ(ソメイヨシノ・ヤマザクラ・イトザクラ)・イロハモミジ・スギ・ヒノキ・ウツギ・タケニグサ・フジ・ヤブマオ・ヤマグワ・イタドリ・コアカソ・サルトリイバラ・アケビ・センニンソウ・ツユクサ・ヤマカガシ・ニホントカゲ・ショウリョウバッタ・アブラゼミ(声のみ)・ミンミンゼミ(声のみ)・ヒグラシ(声のみ)
7/17(祝) 奈良県「山もり・てんこ森〜山・川・海の恵みを未来へ〜」
 平成26年に奈良県で開催した「第34回全国豊かな海づくり大会〜やまと」の理念、「山は川を育み、川は海を育む〜山・川・海の自然の恵みを未来に〜」を皆様へと伝え、山と川の恵みに感謝する気持ちを持ち続けるために、普及啓発イベントとして「山もり・てんこ森〜山・川・海の恵みを未来へ〜」が開催され、サテライト開場の森と水の源流館へもたくさんの方々にお越しいただきました。これに併せて、川上村が取り組む「下流にはいつもきれいな水を流します(川上宣言より)」の想いを伝えるため、アクリルたわしづくりや川上村のカエルのお話をさせていただきました。。
7/15(土) 源流のつどい「東熊野街道ウォーク」
 伯母谷のバス停から、え、この上に家があるの!?と思われる坂を上り、集落の中を抜けて東熊野街道に入ります。一部は崩れたり埋まったりした箇所もありますが、山の中に軽自動車ならば十分通れそうな幅の道が敷かれているのはにわかに信じがたいです。昔、熊野へと詣でる人々が何人も行き来した道です。途中に、神社があったり、茶屋跡があったり、丁石も点々と続いたり、吉野杉の合間からダム湖や向こう側に大きな岩も見えたりします。この道をしばらく歩き、柏木へと下ったところが今日の到着地です。かつて多くの修験者たちも宿泊した歴史ある朝日館で一服、冷たいあんみつをいただきました。昔ながらの製法で作られたお茶も美味しかったです。
7/8(土) 水源地の森ツアー
 夏らしく暑い日でしたが、沢へと近づくにつれて少しずつ涼しくなっていきます。オオルリの鳴声を聞いたり、ヒノキゴケを触ったり、ミズメの匂いを嗅いだりしながら森の様子を感じ取ります。今回は生物多様性や森林の機能などについて詳しい説明も入れつつ、水源地の森を歩く、ちょっと大人向けのツアーとなりました。この時期にはいつもイワタバコの花が見られるのですが今年はまだ蕾もついていないものも多かったです。このように花の時期が大きく前後したり、よく見かけていた種の生物を見かけなくなったりすると、環境変化の兆候かもしれません。
7/1(土)〜 企画展「川上村のばった Batta to バッタ展」
 奈良県にすむバッタ目(バッタ・コオロギ・キリギリス)を川上村で撮影されたものを中心に紹介しています。写真は昆虫生態写真家として図鑑の作成などで活躍されている伊藤ふくおさん、村井貴史さんのオリジナルのものです。関連行事として、8月11日、13日には伊藤ふくおさんを講師に招き、ミュージアムトークを開催しました。
6/3(土) 未来への風景づくり見本園草刈り
 当日は村内外から7人が参加し、スタッフと一緒に午前中に白屋の未来への風景づくり見本園の草刈り作業をに行い、午後には白屋の自然観察と外来種駆除作業を行いました。大滝ダムの試験湛水で地すべりが発生し、全戸移転を余儀なくされた白屋地区では、企業・団体と共に景観保全の活動を進めている「未来への風景づくり」事業が進められています。この地に人は暮らさなくなりましたが、人と共に暮らしていた生き物はまだ残っています。森と水の源流館では、保全に必要な基礎研究として白屋の生き物調査も実施しています。今回は、見本園での体験的な草刈りボランティア作業のあと、調査で分かってきたことなどを基に自然観察も実施しました。外来種では、白屋で特に問題になっている特定外来生物のナルトサワギクや要注意外来生物のアメリカオニアザミなどの駆除も実施しました。次回は10/1日(日)に実施予定です。
5/7(日) 吉野川紀の川しらべ隊「吉野山のコケをしらべよう」
 この日は吉野山の入口、七曲りの坂のコケをルーペを使って観察しました。コケ植物は蘚(セン)類、苔(タイ)類、ツノゴケ類の3つのグループに分かれますが、蘚類は木村が、苔類・ツノゴケ類は認定NPO法人大阪自然史センターの道盛さんが観察を指導しました。お昼からの3時間ほどで、32種を観察できました。しかし、じっくりと小さなコケを観察しましたので、移動できたのは、駅から七曲りの坂の最初の一つ目のカーブまででした。普通に歩いたら5分ほどですが、コケを観察しながらだと2時間以上かかります。この吉野川紀の川しらべ隊は、吉野川紀の川流域の自然環境をみんなでしらべながら、流域の自然環境を知り、保全意識を高めようというイベントです。次回もお楽しみに。
5/3(祝) 源流学の森づくり
 ちょっと初夏を感じ始めた陽気の中9人の森づくり仲間が集まり、森づくりのボランティア作業を行いました。この日は、今年度最初の実施となりましたので、見回りやら道直し、小屋の補修などを行いました。ちょうど良いタイミングでしたので、山菜天ぷらも楽しみました。現地で見つけた山菜を揚げて、春のめぐみをいただきました。
4/29(祝) 森と水の源流館開館15周年
 川上村の「水源地の村づくり」、その象徴となる手つかずの天然林「水源地の森」のことを中心に体験や環境学習として伝え、その恵みを川の水が届くところの人々とつなげて、いっしょに考えてきた拠点施設「森と水の源流館」(運営:公益財団法人 吉野川紀の川源流物語)では、設立15周年を迎え、誕生日となるこの日に記念事業を開催しました。
詳しくはこちらをご覧ください⇒(1.0MB)
4/24(日) 水源地の森ツアー
 早春の10年に一回あるかないかくらいの、絶好のタイミングで生き物たちが活動を始めた森の息吹を満喫しました。俳句の季語に「山笑う」とありますが、山肌には、満開のヤマザクラやさまざまな花々に新緑がモリモリと、まさに山が笑っているように思える春の森の美しさです。もっとのんびりしたい衝動にかられながら、生命力あふれる水源地の森を後にしました。ご参加のみなさま、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。